飲食業界23年、現役料理長です。
今回は、都市部で働く飲食店スタッフが地方に移住した方がいい理由について
この記事は
- 都市部での飲食店で働くことに疲れた人
- 新型コロナウイルスの影響で離職した人
- コロナ禍で会社の本質が見え退職を考えてる人
- 年齢的に現場で働くのがつらくなってきた人
- この先どう生きればいいかわからない人
以上のような人のために書いています。
現在、都市部の飲食店で働き、充実した毎日を過ごしてる人にはオススメできない記事となっています。
飲食店スタッフの可能性
会社・上司に搾取されない生き方
地方の暮らしのメリット・デメリット
以上の点を探りながら「飲食店スタッフが地方に移住したほうがいい理由」についてをご説明します。
飲食店スタッフの可能性について
飲食店スタッフの性質
飲食店スタッフは、高校を卒業して調理師専門学校に通い飲食の道へ進むことが多いでしょう。
しかしながら一般的な居酒屋業態では、全く違う職種から転職してくるかたも多いです。また、芸能系(音楽・お笑い・役者など)を目指してたかたがアルバイトとして飲食店で働き、夢をあきらめて飲食業界へ進むことも多いです。
それらをふまえると、飲食店の仕事のみならず「他の分野で得意なことを持つ」多才な人がいる印象です。
地方移住には飲食店スタッフのみのスキルだけでなく、他に特技があることが強みになります。
飲食店スタッフは優しくなければ務まらない
ホールの接客では、お客様の行動を先読みしてサービスすることが大切です。
料理を作ることにおいては、お客様の好みの味付けを考える必要があります。
ホールスタッフ・調理スタッフ共にいえることは「お客様の気持ちを考えられないスタッフは飲食業界では務まらない」ということ。
お客様の気持ちを察する=他人の気持ちを憂う(思う)
「人を憂う=優しいひと」でなければ務まりません。
わたし自身、長年飲食業界で働いていますが、実際に優しいひとが多かった印象があります。中には嫌な先輩・同僚もいましたが、20数年間のなか片手で数える程度です。
飲食店スタッフにとって「優しさ」は必須といえます。
飲食店スタッフは、お客様を喜ばせるサービス業であり、多才なスキルと優しさを持っています。
その優しさゆえに、会社や上司に理不尽な扱いを受け、ブラック企業化していた事実もあります。
地方移住は会社・上司に搾取されない生き方
先ほど述べたように、飲食店スタッフは優しくお人好しであり、会社や上司に搾取(上手く使われてる)されてるケースが多くあります。
会社や上司に上手く使われているうちに、年齢が25歳を超えてくると他の業界への転職は厳しくなります。
30代で飲食店スタッフとしてのピークをむかえ、40歳を超えてくると飲食業界内でも転職は厳しくなります。
年齢をかさねるほど給料が高くなりますが、若い頃のような体の動きはなくなり会社側からも嫌われる存在になります。
会社側は年齢をかさねたスタッフが、次に転職できる仕事が少ないというのを知っており理不尽な要求が増えるケースもあります。
新型コロナウイルスの影響で、飲食業界が不利な状況になりブラック化してる会社が増えたという報告もあります。
優しい性格→そこにつけ込む企業・上司→忙しい日々の仕事
以上の暮らしが一定期間続くと「人は思考停止」してしまいます。
毎日の仕事をこなすことに精一杯で、他のことを考えるのをやめてしまうのです。
「思考停止した使い勝手の良いスタッフ」って、企業や上司からしたらありがたい存在です。
思考停止してしまうと、完全に「企業や上司に搾取されるスタッフ」となります。
地方に移住して、企業・上司に搾取される人生から解放されましょう。
とはいえ、地方移住に不安もあると思います。
地方暮らしのメリットとデメリットも考えてみましょう。
地方暮らしのメリット・デメリット
地方暮らしのメリット
家賃・物価が安い
皆さんご存知の通り、都市部に比べて地方は家賃や物価が安いです。
新型コロナウイルスによる巣ごもり生活を体験して感じたことは「暮らしていくのに意外とお金がいらない」ことでした(私は独身です)
都市部の家賃で暮らしいても、お金があまり必要ないのであれば地方の家賃ならなおさらのことでしょう。
地方で独立するなら、住居兼飲食店もいいでしょう。
一階は飲食店、ニ階は住居のイメージです。
地方移住で流行ってるのは、古民家のリノベーション
古民家の外観のつくりで、内装をオシャレにリノベーションするのが流行っています。
新型コロナウイルスの影響で飲食店にとって、もっとも問題となったのは店舗家賃ではないでしょうか?
店舗兼住宅なら、店舗家賃の必要はありません。
当サイトでは以前から「店舗兼住居」をオススメしています
ITの発達で地方でも快適に暮らせる
ITの発達により、都市部と地方の差は無くなりつつあります。
- 小売店はAmazonへ
- CDはサブスク(音楽聞き放題)へ
- レンタルショップは動画配信サイトへ
- ライブはオンラインライブへ
わたしたちの暮らしは、ITの発達により劇的に変化しました。5Gの導入により、さらに快適になっていくでしょう。
高い家賃を支払い、都市部に依存するメリットが少なくなっています。
自然の中で穏やかに暮らせる
地方は自然豊かであり、そこには都市部では経験できない穏やかな暮らしがあります。
わたしは地方出身者ですが、都市部の「どこかイラついたせっかちな様子・拝金主義的な飲食店企業の体質」があわないです。
豊かな自然の中で、のんびり暮らすのが性に合っている気がします。
わたしと同じような人も少なくないのではないでしょうか。
地方暮らしのデメリット
村社会のイメージが強い
『地方暮らしはしてみたいけど、いきなり行っても地元の人たちに受け入れられなさそう…』そんな不安がありますよね?
そんな不安を解消してくれるサイトがあります。
こちらから
転居って簡単にできるもんではないので、しっかりとした下準備が必要でしょう。
交通の便が悪い
都市部のように、電車・バスが頻繁に走っておらず場所によれば、一本乗り過ごしたら30分以上待つことがあります。
交通の便が悪いので、地方では車所有が必須となるかもしれません。しかし、物価が安いので駐車場は安く借りることができ、車好きな人には良いでしょう。
病院が近くにない可能性がある
移住先の近くに病院がない可能性もあります。
地域によっては、週に何度かお医者様が来られ診察してくれるところもあるようです。
持病があるかたや健康に自信がないかたには、地方暮らしは向かないかもしれません。
スーパーや遊ぶ施設などが少ない
山や川など自然豊かな場所で遊ぶところは多くありますが、施設は少なくなります。
また、大型スーパーなど買い物を楽しむ場所も少ない印象です。
可能ならば「都市部に近い地方」への移住が理想的です。
例えば「愛媛県松山市」は山と海も見渡せますが、駅周辺は賑やかで大きな商店街もありました。
道後温泉も都市部から近く、個人的に好きな街です。
「遊ぶ施設がない」から、飲食店スタッフが地方へ移住した方が良い
遊ぶ施設と飲食店の合体したものを作ると、地域の人たちに喜ばれそうです。
例えば、都市部なら普通にある「漫画喫茶、ダーツバー」などは飲食店と遊ぶ施設の合体と言えるでしょう。
交通費がかかる
家の近くにスーパーや病院などがなく、車で移動するため交通費が増える可能性があります。
献立の立て方の記事でも書いていますが「1週間に一回買い出しに行く」など工夫すれば、交通費も抑えることができるでしょう。
給料が安い
地方の物価や家賃が安いとなると、給料も安くなりがちです。
選ばなければ仕事はありますが「どのような仕事があるのか?」前もって探しておき、当該地域の給料相場を知っておくのも一つの手段です。
わたしが実際に登録してる転職サイトは3つあります。
色々な職種を探すならデューダがオススメです
まとめ
人はみな、必ず歳をとります。
そして、その「生(せい)」は永遠ではありません。
「今」を変化させないと、10年後もきっと同じ悩みのままです。
都市部の飲食店で働き、企業や上司に搾取されている。理不尽な目にあっているなら、そんな職場は辞めるべきです。
「地方に移住」まで思い切った行動ができなくとも、少しずつ変化し豊かな人生にしていきたいものです。