中国を発生源とする新型コロナウイルスが日本各地へ広がりつつあります。
食べ物を扱い、多くの人が集まる場所での飲食店勤務ということもあり、不安なことも多いのではないでしょうか。
飲食業界23年、現役料理長です。
コロナウイルスに感染した場合の出勤や、会社がとるべき対応はこちらの記事をご覧下さい
【コロナ症状?出勤求められたら】https://t.co/Ajmu8UzG06
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) February 20, 2020
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、関連した労働問題の発生が予想される。出勤の強要、合理的な理由のない自宅待機命令、経営不振に伴う休業や解雇など、トラブルに遭った時の対処法をまとめた。
飲食店の個人店舗は感染症で休めるのか?
我々のような企業勤めであれば、体調不良を感じたら休むことが可能です。私が問題とするのは個人店や小規模な企業の場合です。
飲食店の個人店の方が、感染症になり店舗を休業する場合、収入がゼロになってしまいます。その状況を恐れて、無理してでも勤務してしまうのではないでしょうか?
実際に知人の中に、インフルエンザでもマスクして出勤していた方もいます。今回のコロナウイルスは未だ明確な治療薬もなく、危険な感染症です。
もし個人店事業主が感染した場合に安心して休める、国の保護をお願いしたいと思います。
コロナウイルスの影響による経営状況悪化のための融資を受けることができます。
厚生労働省のホームページをご覧になり、必要であればご活用ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09513.html
コロナウイルスに感染しないためにするべきこと
厚生労働省から発信されている、コロナウイルスに感染しない予防法をご紹介しておきます。
新型ウイルスを含む感染症対策をまとめた日本語版のチラシを作成しました。ご自由にお使いください。 pic.twitter.com/mWhN9EwLMm
— 厚生労働省 (@MHLWitter) February 16, 2020
飲食店スタッフにとって手洗いは必須事項です
過去に勤めた大手の上場企業では、手洗いや衛生管理が徹底されていました。
個人店や小規模な企業でも徹底しましょう
店舗にマスクが用意できるならば、ホールスタッフでもマスク着用も徹底したいところです。
コロナウイルスはアルコール消毒が有効であるといわれています。手洗いに加え是非利用しましょう。
飲食店をご利用になるお客様へ
飲食店フードコートには要注意
フードコートとは、大手ショッピングモールなどにある「敷居がなく大勢が一同に食事できる場所」です。
そのような場所が、現在高齢者の憩いの場になっているのを見かけます。
コロナウイルスの日本での感染者や死者をみると「高齢者の割合が高く」注意が必要だと思います。
都道府県で感染者が確認された場合、高齢者の方は外食を控えたほうがいいかもしれません。
体調不良時には来店しないでください
コロナウイルス流行により、企業によっては飲み会自体を禁止してるところもあります。
先日、マスクを着用し咳き込まれてるかたが来店されていました。何か大切な集まりであったかもしれませんが、体調不良時の来店はお控えください。店舗ホールスタッフ側から、このようなことをお伝えすることは難しいことです。
この場を借りてお願いいたします。
3月・4月は歓送迎会シーズンです。体調不良のかたが出席し、お酒を飲まれると嘔吐・下痢などの可能性もあります。吐しゃ物をホールスタッフが片付けることになれば感染の危険性は高いです。
*無茶な飲み方も控えて下さい
感染症が原因で予約キャンセルする場合はお早めにお願いします
歓送迎会など団体での飲食は、感染症流行時に危険であり予約をキャンセルされることが増加します。
店舗側からもお客様の心情は理解できます。幹事様におかれましては「早めの決定」をお願いします。
団体のご予約の場合、店舗側は食材やスタッフも確保しなければなりません。
早い段階のキャンセルは、店舗側の無駄な損失を防ぐことにつながります。
現在でも、はやめのキャンセルを頂いており助かっております。
飲食店スタッフが感染した場合
コロナウイルスのみならず、インフルエンザ・ノロウイルス・ウイルス性胃腸炎などの感染症に飲食店スタッフが感染した場合、必ず出勤しないようにしましょう。
飲食業界では、体調不良でも休めない人間環境も存在します。現在は飲食業界のホワイト化が進み少なくなってきましたが、私たちが提供しているのは食べ物です。
非常に危険であると自覚しましょう
コロナウイルスの拡散を防ぎ、皆んなのチカラで早く終息させたいところです。
飲食店に求められる感染拡大防止対策について
大阪府の感染拡大防止の対策をご紹介します。役立てることのみでもご活用ください。
- 個室・多人数での座敷席などの使用を控える
- 座席の間に仕切りを設ける
- 座席の間隔を十分にあける
- 大皿料理での提供は自粛する
- 適切な換気を行う
- 客が入れ替わるタイミングで消毒・清掃を行う
- 客同士が大声で話しないような環境を作る(BGMを小さくするなど)
以上の点が推奨されています。
簡単にできることは是非実行したいところです。
薬や抗体研究・予防接種についても進んでいるので、もう少し耐え繁忙期にそなえましょう。
接触感染アプリ「COCOA」に登録しよう
厚生労働省公式「COCOA」は接触した人が、新型コロナウイルスに感染すると通知がくるアプリです。
飲食店がクラスターになった場合、はやく気づくことが重要
飲食店スタッフが無症状で感染してる場合、気づかず感染拡大してしまう可能性もあるので必ず登録したいところです。
企業が飲食店を経営してるなら、スタッフに登録を勧めましょう。