転職を考え、ネットで検索する時に知っておきたいのは「転職エージェントサイトと転職サイト」の違いです。
自分にあった転職の方法を見つけるには、理解しておきたいことをお話します。
転職エージェントとは?
転職エージェントとは、人材紹介サービスのひとつで求職者が抱える様々な悩みを解決し、その求職者にとって最適な転職を手伝ってくれます。
転職エージェントとは「転職についてのプロがサポートしてくれるサービス」といえます
- プロの視点でのマッチングサービス
- 提出書類の添削・面接対策のサポート
- 入社日・条件などの企業への交渉など
転職市場は、時代の価値観やライフスタイルが多様化したことにより、企業や求職者のニーズも変化しています。
日本の少子高齢化の影響もあり「人材は重要」になっています。
「企業と個人の価値観をマッチングし、生産性の高い労働をめざす」のが転職エージェントの役割でもあります
転職エージェントの仕組みとメリット
転職エージェントは、求職者と企業にとってメリットのあるサービスを展開しています。
転職エージェントには、求職者にどのようなメリットがあるのでしょうか?
自分に適した企業を探してくれる
他では手に入らない求人に出会える
書類審査・面接の通過率が上がる
給料交渉・面接のスケジュールを組んでくれる
不安・心配ごとを相談できる
企業が転職エージェントを使うメリットとは?
- 応募を増やせる
- ミスマッチを防げる
- 求人にかける無駄なコストの削減ができる
以上のように、転職エージェントとは「求職者と企業にとってありがたい存在」といえます。
転職エージェントの役割について
転職エージェントの役割は「求職者が転職を効率的に進められるよう」サポートすることです。
求職者が在職中の場合は、無理のないキャリアアドバイザーが面談を実施し、ヒアリングをしてくれます。もし、まだ転職すべきではないと判断された場合、その旨もアドバイスしてくれます。
転職をゴールとするのではなく「納得のいく結果に結びつけること」が転職エージェントの目的です。
企業側に対しても同じく、やみくもに応募するわけではありません。ここが、自分で応募する転職サイトとの違いです。
求職者と企業の「ミスマッチ」を最初の段階から減らし、効率的な転職活動に尽力してくれます。
転職エージェントと転職サイトの違いについて
転職サイトとは「求職者が勤務地・年収・福利厚生など希望する条件をもとに求人を検索できる」一般的なサイトのことです。
転職エージェントと転職サイトは同じ人材紹介サービスですが、似ているようで明確な違いがあります。それぞれの違いは以下のようになります。
≪転職エージェント≫
気軽さ |
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サポート力 |
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求人数 |
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確実性 |
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手間 |
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*各ポイントについての詳細
- 気軽さ…登録後、面談があるが電話でも対応可能
- サポート力…業界の動向を熟知しているキャリアアドバイザーがサポートしてくれる
- 求人数…非公開求人多数
- 確実性…サポート体制の充実と求職者・企業ともに適した仕事を紹介してくれるので確実性は高い(無駄な面接・履歴書を書くなどがない)
- 手間…面談などはあるが、応募企業を探す手間を省ける
≪転職サイト≫
気軽さ |
|
サポート力 |
|
---|---|---|---|
求人数 |
|
確実性 |
|
手間 |
|
*各ポイントについての詳細
- 気軽さ…いつでもどこでも様々な企業の情報が確認可能で応募もできる
- サポート力…サイト内に、役立つコンテンツがあることが多いので、困ったら解決策を確認できる
- 求人数…多種多様な求人を多数掲載
- 確実性…自分次第
- 手間…面談はないが、すべて自分で調べて行動する
転職エージェントと転職サイト、どちらか片方しか利用できないわけではありません。もちろん、色々なサイトを掛け持ちしてもかまいません。それぞれのメリットを理解し、うまく活用することが転職成功のカギです。
転職エージェントを利用したほうが良い人とは?
転職は、一生を左右する大きな決断です。だからこそ、成功させたいと思うのは当然のことです。
転職エージェントでは様々なサポートを行ってくれますが、特におすすめしたい人とは?
会社に在職してる人
条件面の調整に慣れていない人
人生やスキルの棚卸しができていない人
新卒で就職することと転職することは違います。
まだキャリアのない新卒や第二新卒の場合、やる気や将来性についてアピールすれば面接を受かるかもしれません。しかし、転職は即戦力を求めているケースが多く、今までのキャリアをしっかりと伝えられないと内定をもらうのは難しいでしょう。
人生やスキルの棚卸しとは?
「今までの自分が、どのような仕事を何のためにしてきたのか?」
転職は自分を見つめ直す機会でもあります。わたし自身、転職がうまくいかず転職エージェントを利用したとき「人生の棚卸しをして、ゆっくり行きましょう」とエージェントのかたに救われた経験があります。
30歳を超えての転職は「特に求められるスキルも高く」自分ひとりで仕事を探すのは難しい印象でした。
会社に在職している人
会社に在籍しながら転職活動をする人も多くいます。しかし、仕事の忙しさから転職活動が進まず「次の仕事が決まるまえに退社してしまった…」(私の体験談)その後も3か月仕事が決まらず貯蓄を使い果たしました。
転職エージェントでは、求人情報の検索や面接スケジュールの調整などを求職者に代わって行ってくれます。忙しい人でもスムーズに転職活動を進めることができるのが転職エージェントの魅力です。
条件面の調整に慣れていない人
「年収や福利厚生」などの条件交渉は、あなたの仕事スキルと関係しています。
企業側が求めているスキルがない場合、履歴書の時点で落とされるでしょう
転職エージェントでは、年収などの条件交渉だけでなく、面接日のスケジュール調整や内定承諾の連絡もすべて代行してくれます。
*逆にスキルがあるのに「安売り」して損する可能性もあります。自分自身と世間の評価をマッチングしてくれるのが転職エージェントです
転職エージェント利用の流れを解説
転職エージェントは登録することから始まり、最終的に内定を獲得し、その後、入社するまでをしっかりとサポートしてくれます。
ここでは、転職エージェントを初めて使う人は不安かもしれないので、登録からの流れを簡単にご紹介します。
STEP① 登録する
転職エージェントやサイトを利用する場合、まずはプロフィール登録が必要です。登録はWebサイト上で職歴、学歴、希望年収などの必要事項を入力して、送信すれば完了です。
そのときに、今まで担当したプロジェクトや仕事内容について具体的に書くと求職マッチング率が上がります。
登録して数日以内に、担当になるキャリアアドバイザーから電話かメールで連絡がきます。その際に、面談の日程を組みますが在職中の場合は、しっかりとその旨を伝えましょう。柔軟にスケジュール調整してくれます。
STEP② 面談・企業紹介
キャリアアドバイザーの方との面談では、約1時間ほどをかけて相談します。
- 価値観やライフスタイル
- 希望条件などの確認
- これまでの経験・スキルの棚卸し
- 転職活動への質問・不安
もし、適している求人があれば、公開・非公開求人問わず、その場ですぐ紹介してくれることもあります。
各企業の社風など、求人票には載っていない情報を是非とも教えてもらいましょう。
STEP③ 応募・面談
求人に対して応募することが決まったら、応募書類である「履歴書」と「職務経歴書」を準備しなくてはなりません。
転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが応募書類を添削し、より魅力的な書類になるようにアドバイスしてくれます。
また、求職者の推薦状を作成し同封してくれ、書類選考通過率が上がります。
*転職サイトでは「推薦状」がなく、この応募の段階で多くがはじかれます
書類選考を通過すると、希望者は模擬面接を受けれます。想定質問や面接に慣れていないかたは利用しましょう。
STEP④ 内定・入社
書類選考や面接を通過し、内定が決まった後も転職エージェントはサポートしてくれます。
勤務開始日の調整や年収といった条件交渉を代行するので、企業との余計なトラブルを避けるために尽力してくれます。
万が一、入社日がずれる場合も相談すれば、企業と交渉を行い入社日を調整することも可能です。
*転職エージェントサイトや転職エージェントでは「就職お祝い金」を貰えるところもあるので、またご紹介します
転職エージェントを選ぶポイントについて
ここまで、転職エージェントの仕組みやメリットについてご紹介してきました。しかし、転職エージェントは1社だけではありません。
ここでは、転職エージェントを利用するにあたって、どのようなことに注目して選ぶべきかのポイントをご紹介します。
ポイント①キャリアアドバイザーの専門性
転職エージェントのサービスの良し悪しは、キャリアアドバイザーの力量次第といえます。
アドバイスの伝え方や気配りなど、求職者に対する接客技術もそうですが、何より「求職者が転職したい業界に精通しているか」がポイントになります。
アドバイザーの力量によって、人生が大きく左右されてしまうことを考えると、質の高いアドバイザーがいる転職エージェントを選ぶことは重要なポイントのひとつだといえます。
小さい企業の転職エージェントアドバイザーのほうが、親身になって相談に乗ってくれそうなイメージがありますが、そもそも応募企業求人数が少ないので、アドバイザーの人柄や接客が良くても「良い条件の仕事」にたどり着けません。
ポイント②非公開求人数
先ほど少しお話した求人数について
転職エージェントでしか得られない非公開求人を紹介してもらえる点も、転職エージェントの魅力のひとつです。非公開求人の中には、事業の核となるポジションや高待遇の求人の他、人気企業や「大手企業」の求人があります。
転職エージェントを選ぶポイントは「非公開求人がどのくらいあるか?」です。
*募集企業側は「なぜ非公開求人にするのか?」
企業とマッチングする良い人材が欲しいからです。非公開求人にすることで、すでに1回ふるいにかけているわけです。
ポイント③サービスの充実度
求人紹介や応募書類の添削など「基本的なサービスを除いたプラスのサービスがどのくらい充実しているか」は、転職エージェントを選ぶときのポイントとなります。
特に、アフターフォローは大切な項目です。まれに転職活動が終わって、転職先に入社したあと
- 入社前に話していた給与と違う
- 合意した職種・役職に就かせてもらえない
以上のようなトラブルが発生することがあります。このようなトラブルに対応してくれるかどうかは、最初に確認しておきましょう。
また、転職エージェントの中には、数か月でサポートが終了してしまうところもあります。
*サービス提供期間が無期限のところは、大手エージェントサービスに多くあります
世代別の転職エージェントを利用するポイントについて
一般的に「世代や年齢」によって転職の事情は変わっていきます。それは、企業が求職者に求めるものも同じく、求職者が企業に求めることも変わっていきます。
世代別・年代別の特化した転職エージェントサービスも存在します
- 第二新卒専門の転職エージェント
- 20代限定の転職エージェント
- 30代のハイクラス転職エージェント
- 40代以上
世代別の転職エージェントを利用すると、最初から一つ「的が絞れている=すでに企業の需要とマッチしている」状態なのでいいかもしれません。ですが、広く多くの求人を見たいなら「その他の大手転職エージェント」でも登録するのをおすすめします。
「ピンポイントと広範囲」の2つの作戦で良い求人募集を狙います
*この作戦は転職エージェントに伝えてはいけません。掛け持ちしてるのが知れると扱いが悪くなる可能性があります
総合型と特化型転職エージェントの違いについて
転職エージェントには、総合型と特化型が存在します。転職活動をするさいには、それぞれのメリットをしっかり理解することが大切です。
総合型転職エージェントについて
業界や職種にかかわらず、様々な求人を扱っています。多種多様な求人が集まるため、そのぶん求職者に紹介してくれる企業数は多いです。
ニーズのヒアリングやスキルの棚卸しをしていくなかで「他の業界や職種への転職が向いている」と感じた場合、キャリアアドバイザーがそちらの仕事を紹介してくれることもあります。
業界や職種の範囲を狭めたくない
良い求人があれば業界や職種にこだわらない
若く色々な経験をしたい
目指すべき方向性がまだ見えていない
*総合型転職エージェントは「若い世代」と「40代以上」におすすめです
特化型転職エージェントについて
一定の業界や職種に精通したキャリアアドバイザーがいるのが、特化型転職エージェントです。特化型転職エージェントは、名前のとおり求人を一つの業界に特化して絞り紹介してくれます。
専門的なスキルがある
*大手転職エージェントサイトは「総合型と特化型」の2つを兼ね備えています。それでは、なぜ「特化型転職エージェントサイトが存在するのでしょうか?」これは企業側が最初の段階で求職者を絞るためで、企業側の利点のためと思われます
総合型と特化型転職エージェントサイトのどちらに登録すべきなのか?
総合型転職エージェントサイト(大手転職サイト)は必須です。専門性が高い職種のかたは「特化型転職エージェントサイト」にも登録し、広く良い求人を探したいところです。
まとめ
今回は転職エージェントと転職サイトの違いをご紹介しました。
大きくまとめると
「転職エージェントは相談でき任せられる」
「転職サイトは自分で行動する」この点が圧倒的に違います
転職エージェントは「任せておけば安心か…」は少し注意
先ほども述べましたが「あなたの経験・スキル・年齢」にマッチした企業を紹介してくれますが、その企業や条件があなたの理想より下回る可能性もあります。ここでオススメしたいのは「転職サイトで良い企業や条件を自分で探し」「転職エージェントに伝え、推薦状を書いてもらう」やり方です。
*上記のやり方は裏ワザ的な要素なので、あまり他言しないようお願いします
最初から「転職エージェント・サイト両方を兼ね備えてる」ところもあります。そんな便利な転職エージェントサイトはこちら
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