長年の経験から「飲食業界の現状や効率的なスキルアップ・人間関係」についてなどを発信しています。
飲食業界22年、
現役料理長のコロネです。
さて、調理師のお仕事を選ばれた20代の皆さんおめでとうございます。
生涯安泰です。(笑)
調理師は技術職なので将来もお仕事に困ることはないでしょう。
ホールスタッフの方は大企業の幹部を目指しましょう。
調理を学べる環境なら積極的にキッチン業務も手伝ってください。ホールスタッフは歳をとった時に出世できていないと「先がない」状況になるので、先読みして「手に職をつける」ことを意識して下さい。
飲食業界の現状で「人が足りてる会社・店舗はほぼ無い」です。
その点からも若いうちに、スキルアップのための転職をオススメします。
20代の飲食店スタッフが転職したほうがいい3つの理由
- 多くの会社で店舗の利益構造、オペレーションを学ぶ(経験値を上げる)
- マンネリ化しやすい職種なので思考停止させない(向上心)
- 3〜40歳の間に1番高値で自分を売るため(自己価値の確立)
このようなお話聞いたことありますか?
おそらく無いと思います。
なぜ上司や会社が教えてくれないのか?
この内容を知られるとあなたに現在のお仕事を辞められる確率が高くなるからです。
「辞められると自分がしんどくなる」
「だから教えない」
そのような環境では上手く使われて歳をとっていくだけです。
もう一つ考えられるのは、
「あなたが次のステージに行くためのスキルがない」とお考えの優しい上司のパターンです(あまり無さそうですが…)
会社や上司が教えてくれない内容を解説していきます。
飲食店経営・料理について多くの会社・店舗で学ぶ
- 料理の味付け
- 店舗オペレーション
- 店舗の利益構造
- 上司の人数付き合いかた
など、店舗や会社によって全然違います。
一つの会社や店舗にドップリはまると歳をとっていくだけで成長力は低いです。
例えば、
20歳から10年間一つの店舗で勤めても【得られる知識や技術には限界】があります。
2年くらいで店舗の経営・料理技術・知識を習得した場合、残りの8年の成長力は極めて低いです。
「学ぶことが無いなら転職して当然」くらいの考えで動きましょう。
「終身雇用」は飲食業界では少なく期待できません。
「就職先が生涯働く場所」や「転職は良くないこと」といったイメージは早めに捨てましょう。
仕事のマンネリ化による思考停止の危険
毎日おおよその集客数がわかってくると「飲食店の仕事は同じことの繰り返し」になります。
- 休みが少なく
- 過酷な長時間労働
- 同じような仕事内容の繰り返し
思考停止する典型的なパターンです。
現在の暮らしがあたりまえと認識する
作業員化している
日々の労働がつらすぎて本来の「スキルアップではない目標設定」になってしまいます。
20代のうちにスキルアップしないと、30代以降で苦労します。
20代はスキルアップのための転職を目指そう
上場企業は「◯年で異動する」と決まってる会社もあります。
飲食店スタッフを「マンネリ化させず効率を上げ気分をリフレッシュさせる」のが目的です。
しかしながら上場企業には利益構造がしっかりあるので、他店舗に異動しても似たような仕事をすることが多いでしょう。
その会社・店舗でやりきったら転職する
言葉は悪いですが会社の「飼い殺し」には注意してください。
「飼い殺し」とは、
ある程度満足するであろう「エサ(給料や待遇)を与えカンタンな仕事をさせ続ける」ことです。
歳だけとって「技術や知識は増えず将来選べる仕事がない」1番危険な状態です。
転職で動くよりも「現状維持が1番危険」と考えてください。
飲食業において3〜40歳で自己価値を最高にする
20代は「30代以降に自己価値を最大化するための準備期間」と考え、お給料の額はそれほど考えないほうがいいでしょう。
なぜか?
20代ではあまりお給料の差がありません。
転職をオススメする理由です。
転職しても給料の変動があまりない時期に「新しい知識や技術をなるべく多く習得する」という考え方です。
「お金は使えば無くなるが、知識や技術は一生あなたのものです」
各年代別に「給料額の推移」を説明します。
飲食業の30代の給料と価値
30歳を超えると給料の差は大きくなります。
20代で技術や知識などを身につけて「30歳以降で発揮する」イメージです。
30歳を超えると年齢の差よりも「20代で習得したスキルの差」が出ます。
「歳上・経歴が長い」という年功序列的な状態は逆転する可能性があります。
飲食業の40代の給料と価値
40歳からは給料が下がる可能性があります。
「カラダの動きの悪い高給取りな人材」は会社にとって生産性が低くなるからです。
出世を遂げて会社の役員クラスなら話は違ってきますが、特に調理師は難しいでしょう。
飲食業界は人手不足なので、これからは「40代もまだまだ現役」として扱われるかもしれませんが、給料的には「現状維持」ではないでしょうか。
各年代の給料と価値をふまえ、20代の飲食店スタッフはどう行動すべきなのでしょうか?
あなたの「スキルや価値」を把握する
あなたが今の店舗や会社で、
- 「学ぶことがあるのか?」
- 「全ての料理メニューは作れるか?」
- 「店舗のオペレーションや利益構造は理解できたか?」
ここまで会社や店舗を理解すれば残る理由が見当たりません。
次の会社・店舗でスキルアップを考えましょう。
飲食転職サイトで自分と同じ年齢くらいの募集案件を確認してみる
現在の仕事で「一通りやり切った」ら次のスキルアップを見据えた準備をしていきます。
転職サイトを見るのは今後の飲食業界の動向を探るためにも重要なことです。
「どの業態の募集が多いのか?」をみれば現在の飲食業界の流行りが見えてきます。
その際に「毎回募集されてる会社」は危険です。
募集をかけ続ける会社や店舗には、なにか問題があると考えられます。(新規店舗は除く)
小中規模店
上場企業
以上のように働いて経歴を積みました。
立地・キャパ(席数)・利益構造・料理ジャンルがまったく違うので、色々経験したほうが将来の自分の形がみえてきます。
転職後の人間関係が不安?
飲食業界の人は基本的に優しい人が多いです。
「お客様のことを考える=他人の気持ちを理解しようとする」考えがないとサービス業は務まらないからです。
人に優しく出来ないかたが、良いサービスや美味しい料理を作れるとは思えません。
中にはクセが強い先輩もいましたが、そういう人には圧倒的な仕事で黙らせるのが効果的です。
仕事ができる後輩は脅威なので相手からすり寄ってくるはずです。
「技術や知識を身につける→人間関係が良くなる→利益構造や数字について教えてもらえる」
以上のサイクルのイメージを、わたしの中でワンセットで考えています。
最後までたどり着いたら「転職の時期が近づいてる」と意識して下さい。
飲食店のホールスタッフについて
ホールスタッフは「学べることが少ない」印象です。
技術よりも知識優位な感じですが「店舗の利益構造はたいがい会社が形成する」ので従業員としてさばくことが多く、他社でも通用する特別な技術は身につかない印象です。
なので25歳前後には、
- 飲食業界で生きていくのか?
- どの企業で出世を目指すか?
- 他の業界に転職するのか?
以上の点が1つのターニングポイントになります。(店長兼任料理長は別)
飲食業界で生きていくなら「上場企業の幹部を目指す」のをオススメします。
ホールスタッフのかたは学べる技術が少ないので転職は3段階をオススメします。
「小規模→中規模→上場企業で幹部を目指す」のが理想的です。
このブログでは、裏の目標として「ブラック企業を無くす・飲食店スタッフの社会的地位の向上」を目標にしています。
ブラック企業・店舗をなくしていく
「労働環境の悪い会社は早めに見切りをつけ」条件のいい企業・店舗に転職することを意識すればブラック企業は淘汰されていきます。
我慢して厳しい環境で働くのはやめましょう。
わたしたちがこの意識を持つのは非常に大切なことです。
我慢して働くことは後輩たちにブラック企業を残すことになるので、悪い流れはどこかで断ち切らねばなりません。
飲食店スタッフの社会的地位の向上を目指す(調理師は国家資格です)
飲食業界で調理師の給料は安すぎるとわたしは感じています。
店舗において料理がなければ成り立たない業界です。
例えば、ビールは発注すると同じものが店舗に届き、家でも同じものが飲めます。
料理は違います(既製品を除く)。
個人価値をもっと評価されるべきです。
調理師の重要性をこれからもアピールしていきます。
ブラック企業を完全排除した転職エージェントサービスをご紹介します。
各企業様もご理解いただけますと幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。