飲食店40代以降のスタッフ 転職でおすすめの仕事
xusenru / Pixabay

 

飲食業界22年、現役料理長のコロネです。

飲食業界は年齢が増えるごとに転職先が少なくなっていきます。

特にホールスタッフは厳しい印象です。

他のサイトで「飲食業界は40代以降でも仕事がある!」のような記事を見かけます。飲食業界の人ならご存知かと思いますが、40代以降で現在の給料を維持できる、もしくはそれ以上の仕事って中々ありません。

(仕事を選ばなければあると思います)

他の業態から「飲食業界は仕事があるらしいぞー!」と間違えないように実際に見てみましょう。

スポンサーリンク

40代以上の高条件の求人はあるのか?

最近話題のGoogleしごと検索で見てみました。

検索条件は、

「飲食 調理師 40代以上 30万以上」私の現在の状況で検索してみました。

結果はこちら。

今回は大阪で検索してみました。

25キロ圏内に該当する求人はありません…

大阪市25キロ圏内は繁華街で飲食店はとても多くあります。しかし、該当求人はありません。

範囲を広げてみましょう。

50キロ圏内で9件ありました。

100キロ圏内でも変わらず9件。

300キロ圏内で11件。

指定無し(日本全国)で35件でした。

求人の数は日により変わると思いますが、これが現実です。

日本全国で35件、都道府県の数より少ない…

この事実を、あなたはどう考えるでしょうか?

なかには未公開求人もあるかもしれませんが、未公開求人はサイトに登録しないと見れません。

こちらの公式ホームページから検索してみてください。

《業界最大級の求人数と豊富な非公開求人!/DODAエージェントサービス》

40代以降の転職で考えるべきこと

40代以降の人材は企業に嫌われます。

なぜか?

40代以降の方は、今までの経験が豊富で良い面もありますが、考え方が出来上がっており「新たな考え方を受け入れることが出来なくなる」からです。(頭が固くなる)

あなたも40代以降の方を使うより20代の素直な方のほうがよくないですか?

それと同じです。

あなたが40代以降の飲食業界の正社員なら将来を考える必要があります。

40代以降のホールスタッフは他業種も選択肢にいれる

5〜60代のホールスタッフの方を企業の経営してる街場の居酒屋で見かけることはあるでしょうか?

個人店ならあるかもしれませんが、企業の経営してる店舗ではまず見かけないでしょう。

4〜50代のホールスタッフが転職する時は将来のこともしっかり考える必要があります。

例えば、現在42歳で転職するとします。

今は前の会社と同じ待遇、給料も貰えるとしても10年先にそのまま雇用してもらえるのは厳しいでしょう。

若く、給料が安く、体力的にも動けて、口答えもしない…そんなスタッフが入社してくれば、あなたによほどの才覚が無い限り、居場所はありません。

企業側がクビにすることは無いでしょうが、何かと理由をつけて減給及び体力的につらい店舗に異動など嫌がらせをされるかもしれません。

40代以上で飲食業界が不安な方へ

将来を考えると飲食業界と違う業態も選択肢にいれたいところです。

年齢を重ねて「サービス業の話術が活かせる」職は限られてきます。

わたしがオススメするのはドライバーさんです。

ドライバー業界も人手不足のようで高給提示してくれてる今が狙い目の印象です。

タクシーの運転手ならサービス業を経験してきた話術も活かせますし年輩のドライバーさんもよく見かけます。

実際に飲食経験者のかたもいらっしゃるようで会話が弾んだ経験もあります。

配送のドライバーさんは力もいるかもしれませんがかなりの高給と伺っています。

40代でしたらまだ可能でしょうしお金があれば将来の展望も広がります。

現在「毎日8時間近く立ちっぱなし」で労働してる事を思えばドライバーさんは魅力的かもしれません。

40代以降のキッチンスタッフにオススメは施設のキッチン業務

キッチンスタッフは技術職なので今までの経験が活きてきます。

わたしも実際にお声をかけていただくこともあり40代でも仕事はある印象です。

しかしながら、さきほども書きましたが50代で現在の待遇やお給料の保証はなく下回ってくると考えます。

わたしが次の就職先に考えてるのは施設のキッチン業務です。

年齢的に街場の繁忙期は体にこたえます。

情け無い話ですが50代以降も続けていける自信は正直ありません…

施設のキッチン業務は多くが週休2日制で仕事内容も限られています。

その中で待遇とお給料が望めるのが最高の形だと思います。

転職において最も重要なのは情報なので【高条件の求人はチェック】しておきたいですね。

40代以降に独立出店するという選択肢もあるが…

経験、知識、技術も兼ね備った4〜50代に独立して店舗を構えるという選択肢もあります。

しかしながら、現在の飲食店は「10年後に経営できてるのは1割の店舗だけ」といわれています。

独立出店する時はしっかりと考えるべきでしょう。

現在の給料より【独立して給料が下回る可能性がある】のならすべきでは無いでしょう。

飲食業界で独立出店するのは60歳から

飲食関係者が独立すべき年齢は60歳からをオススメします。

「10年後に経営できてるのは1割」という点を逆にいえば60歳から独立して10年頑張れば成功といえないでしょうか?

年金だけでは不安です。

あなたが独立出店すれば年齢による退職がありません。

60歳時点の飲食店スタッフの給料は安く「独立出店により」上回る可能性があります。

心配なのは体力面ですが…人生100年時代といわれる未来では可能かもしれません。

独立出店するには利益構造を理解する

飲食業で最も重要なのは利益構造です

利益構造を理解せず独立出店するのは無謀すぎます。

フランチャイズが全国展開できるのは利益構造が明確なので【フランチャイズで独立】という選択肢も加えていいかもしれません。

詳しくはこちらもご覧ください。

40代以降の飲食店スタッフは経営陣に足元を見られる

450代以降に条件の良い求人があまり無いことを経営陣は知っています。

40代はまだ活躍できる年齢かもしれませんが50代になると手のひら返しというお話もあります。

  • 体の動きが悪く
  • 給料は高い

口やかましい社員はジャマな存在になってくるようです。

なので40代の頃から先を見据えて行動する必要があります

特にホールスタッフは違う業態も選択肢に入れてください。

飲食業界は》

  • 労働時間が不規則
  • 週末休めない
  • 一般的な暮らしに向いていない

以上のことが理由で、実際に違う業態に転職していく人も多いです。

毎日の忙しさに追われ体力、精神的にも疲れた状況で将来を考えることはツライですが、1度立ち止まり考える時間も必要なのではないでしょうか?

40代以降の他業種への転職を色々と調べてみましたが、給料的に期待できて転職の可能性があるのはドライバーさんのようです。

こちらが公式ホームページです。

《ドラエバー(スマホ)》

まとめ

450代の飲食業界の転職は10年後には給料が下がると自覚しましょう。

ホールスタッフは特に扱いが悪くなるので違う業態への転職も意識したほうがいいでしょう。

(現在はドライバーさんがオススメです)

キッチンスタッフは「技術職や裏方」ということもあり仕事に困りませんが、体が動かなくなることを見越して施設のキッチン業務をオススメします。

独立出店するのは「現在のお給料の額が減った時」でいいでしょう。

高齢化が進み今後は60歳からの独立がトレンドになりそうです。

独立出店は非常に危険なのでしっかり考えましょう。

他業種から40代で飲食業界への転職【補足】

40代以降で他業種から飲食業界に入るのは「よほど明確な理由が無い限り」オススメしません。

明確な理由とは例えば、

「脱サラして飲食店経営するために少し現場を知っておきたい!」などです。

飲食業界は参入障壁が低いので誰でも独立出店できますが、生き残っていくのは非常に難しい世界です。

お金持ちの人が「飲食店経営に手を出してすぐ撤退する」ように外から見るほど儲からないのです。

一般労働者として転職をお考えの場合はよほど覚悟して転職されるべきでしょう。

現在改善されつつありますが、まだまだブラック企業は多数存在し、

  • 長い労働時間
  • 過酷な仕事内容
  • ひと回り以上歳下の上司から使われる

なども覚悟しなければなりません。

面接で受かる可能性も低いので転職をお考えの場合は、仕事が決まってから現職の退職届けを出したほうがいいでしょう。

以上が「飲食業界 40代以降の転職で考えるべきこと」という記事でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

良い条件のお仕事に巡り合えますように。

 

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
にほんブログ村