調理師の人手不足 これから価値は高くなる?
jplenio / Pixabay

 

飲食業界22年、現役料理長です

今回は「人手不足と調理師のこれからの価値」についてです。

調理師の価値は必ず上がるでしょう

 

*新型コロナウイルスの影響で多くの中小企業・個人店が倒産すると「人材余り」する可能性が高くなりました。

スポンサーリンク

調理師のこれから

日本の将来は超高齢社会へ突入し少子化でもあります。

ますます人口が減るとブラック職種で有名な「調理師」になる人は減少するでしょう。

現在の3〜40代の調理師にとってはありがたいことかもしれません。

若い世代は追いかけて来ない、古い世代は引退するので現在3〜40代の調理師の価値は上がりそうです。

独立出店が調理師の目標と思われがちですが、会社勤めでも高給料に期待出来そうです。

「安い賃金の企業で働かなければいい」

ブラック企業で我慢して働くなんてナンセンスな時代到来の予感です

これからは飲食店も少なくなる?

日本の人口が減るなら飲食業界も縮小していくと予想されます。

すでに大手企業様は縮小傾向にあります

日本の飲食業界は過当競争で磨きあげられた素晴らしい文化です

利益構造もしっかり構築されマニュアルもある。

大手企業様はすでに動いていますが、世界進出していくのが正解でしょう。

特に発展途上国における「日本の飲食業界のフォーマット」は役立つと思います。

企業が海外進出する時「必ず日本人の調理師」が必要です。

国内の飲食店は少なくなっても海外で活躍するようになります。

これから調理師は施設の仕事が増える

国内の飲食店が人口減少の影響により少なくなっても高齢者は多く存在します。

この流れから国内の飲食需要は施設や内食になると考えます。

*施設とは【病院】【老人ホーム】などです

 

老人ホームの調理師不足

特に最近は老人ホームの調理師が不足してるようなので掘り下げて書いてみます。

先ほども書きましたが益々高齢化が進み「老人ホーム」が増えています。

施設は増えても働く人が足りず、調理師にとってはありがたいことです。

老人ホームの調理師の仕事内容

老人ホームなど介護施設でも調理師は主に食事の調理全般の業務を行います。

調理に関しては入居者に合わせた調理法が必要でしょう。

老人ホームならではの食事の加工もあり(流動食のような)清掃作業も担当する可能性があるので、面接時に確認することをオススメします。

メニュー考案に関しては栄養士でなければできないので、調理師は調理に専念できそうです。

老人ホームで調理師をするメリット

老人ホームや施設では

  • 料理の提供時間
  • 料理を食べる人数

も決まっており、残業がほぼ無く、プライベートの時間を確保できるのが魅力

現在、一般的な飲食店で働いてるような「忙しい日々に追われる」ことや「無給の残業」がなくなるのはありがたいですね。

 

わたしは現在40代ですが、次の仕事は「施設で働く」か「独立出店する」かで考えています。

恥ずかしながら、40代は体力的に「繁忙期の居酒屋の飲食店はきつい」です

わたしと同じくらいの年齢のかたにおすすめです。

老人ホームの調理師として働く時の注意点

一般的な飲食店で働いてる方は最初ギャップを感じると思います。

流動食のような料理は「ほとんど原型」をとどめていません。

わたしの祖母は半身麻痺の障がいがあり、食事はいつもミキサーで流動食を作っていました。

そのような光景を見てきたのでわたしは抵抗ありませんが「こんな料理作りたくない」と感じるかたもいるかもしれません。

働く前にしっかり確認しましょう(入居者の状況により一般的な料理のみを提供してる施設もあります)

 

老人ホームの調理師の求人を探す場合は「飲食業界に特化した転職サイト」で数多く求人がみられます

わたしが実際に登録してるのはこちらの2つ

 

 

転職エージェントやサイトは「使う人の目的にあわせて」使い分けることが重要です。ホールスタッフやマネジメントが得意なかたはdodaに多くの求人がありました(*時期により異なる)

 

これから飲食業界の機械化が進む

人口が減り調理師が確保できない国内の大手企業様は機械化傾向に進みそうです。

当然の流れだと思いますが、機械化しても管理する人は必要です。

イメージ的には【少ない数の調理師で店舗を運営していくようになる】と予想されます。

調理師は不可欠です

詳しくはこちらもご覧ください

【飲食業界の人材不足を人材で補うのは時代遅れ?】

これからは調理師が全て管理するようになる

日本の人口や飲食店が減り、施設が増え機械化が進むとホール業務に多くの人数は必要なさそうです。

ある程度の数のホールスタッフは必要でしょうが、将来的にレジも顔認証システムのようなものになり、配膳に関してもまだメジャーになっていないだけで配膳ロボットが現在でもあります。

キッチンの機械化も進み管理者として調理師が存在するのなら、ホール業務も兼任する可能性があります。

「馬鹿らしい」と思われますか?

そこまで進化しないとこれからの飲食業界はもたないでしょう。

まとめ

「なぜ飲食業界が機械化しなかったか?」というと

今までは人手が足りていたからです

ロボットを開発しても【需要がないから研究もされなかった】

 

こらからは違います。

飲食関係のロボットを開発した企業が勝ちます

飲食店で機械化が進み、調理器具がない有名企業の「提供スピードやマニュアル」は素晴らしいのですが、

【味のクオリティに関しては専門店に及びません】

飲食専門店には調理師が必須

将来的に飲食業界は「機械化された安い価格の大手」と「高級専門店」の2極化が予想されます。

病院や施設のキッチン業務もあり調理師の価値が高まります

【働き方改革】の影響もあり【他業種のかたの副業】にも調理師はオススメです

詳しくはこちらをご覧ください。

【将来は調理師を副業にするという選択肢について】

調理師に価値がなぜあるのか?

技術職だからです

調理師のみならず技術職は全般的に価値が高くなります。

「あなたの価値は正当に評価されていますか?」

飲食業界は人材不足なのでブラック企業で働き続けるなど損です

あなたの価値を「正当に評価」してくれる企業で働きましょう。

 

次の記事へ>>転職エージェントと転職サイトの違いって何?求職者と企業にとって効率的な転職をめざして